2009-01-01から1年間の記事一覧

朝まで生テレビ「若者論」

朝生を見たのですが、私にとって一番大きかったのはベーシック・インカムが実現可能かもしれないと思い始めたことです。もともとはベーシック・インカムなんか無理だろと思っていたのです。BIを導入するとあまりにもシステムが複雑になりすぎるし、財源も…

染野夫妻陶芸コレクション@東京国立美術館工芸館

河口龍夫展に行くなら工芸館にも行きましょう。近代工芸の良品が一気に見られます。文句なしにすばらしい作品群ですが、何しろ展示が。。。工芸館は展示室の使い方が難しいですね。近衛兵の建物で歴史もあるし、美術館よりもいいのですが、内部の空間をどう…

河口龍夫 「言葉・時間・生命」@東京国立近代美術館

一応書いておかなければならないかなぁと思いまして書きますが、正直あんまり好きじゃないです。ただ、何かを書きたいと思わせられる作品ではあります。だからこそ、大澤真幸さんなど他の分野の学者も彼の作品に言及するのだと思います。それから最近、河口…

100ERIKAS

お騒がせ沢尻エリカさんがオーストリアのアルス・エレクトロニカという美術館に出現した(展示されている)らしい。 http://www.aec.at/center_exhibitions_project_de.php?id=142 多分、東京都現代美術館で開催された「SPACE FOR FUTURE」展で展示されてい…

松田修 「オオカミ 少年 ビデオ」@無人島プロダクション

さすがはChim↑Pom所属のギャラリー(プロダクション)だけあってとても面白い作品群でした。だいたい、チムポムと同系統、みたいなイメージでいいかと思います。「オオカミ少年ビデオ」という名前通り、映像作品(及び付随する写真作品)と少しばかりドロー…

来来来来来@本多劇場(劇団・本谷有希子)

全ての公演を終えているのでネタバレ全開です。まぁ終わってなくても全開するんですが。。。鶴屋南北戯曲賞、岸田國士戯曲賞を受賞し、すでにその地位を確立した勘のある本谷有希子。芥川賞にもノミネートされた経験があり、小説の腕も認められています。し…

『春のめざめ』劇団四季@自由劇場

青春の葛藤、親子の問題、過激な性表現、2007年のトニー賞受賞作は劇団四季としては異例の脚本だったらしい。特に性表現についてはいろいろな意見が見られた。ところが、いざ見てみるとお尻を出していたり胸を出していたりするくらいで、全く過激ではない。…

ロスジェネ次号特集「資本主義に、愛はあるのか?   総力特集 それでも生きたい、愛したいッ!! エロスジェネ宣言」

みなさんロスジェネという雑誌をご存じでしょうか? 大きな本屋さんには並んでいるのですが、派遣切りやニートが問題視される中、超左翼マガジンをうたう雑誌です。内容はまぁだいたい想像通りなんですが、次号が面白ろそうです。次号は増山麗奈というアーテ…

村上隆&カイカイキキ 映像編

下北沢トリウッドという映画館で、村上隆とカイカイキキ所属アーティストの映画を見てきました。短編映像を一気に見ることができました。・kaikai&kiki カイカイとキキというキャラクターのお話です。「うんち」や「おなら」など鉄板ネタを多様しながら、切…

ヘンリー・ムーアの彫刻が22万円?

英日曜紙オブザーバー(電子版)の報「2005年12月に盗まれた英国の彫刻家ヘンリー・ムーアの時価300万ポンド(約4億3000万円)のブロンズ像が溶かされ、スクラップとして約1500ポンド(約22万円)で売却されたと警察当局がみていると報…

阿修羅展

平城京遷都1300年を記念しての展覧会です。この展覧会、まず人の多さに驚きます。すでに50万人を超えたということですから、本展同様東京国立博物館で開催された去年の薬師寺展(約80万人)と同じくらいの総入場者数にはなるでしょう。平日でも1万5千人入る…

若松孝二監督『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』

「みんな勇気がなかったんだ」当時未成年で少年Aと呼ばれた加藤元久が、あさま山荘で最後に叫ぶ。このために若松は連合赤軍をテーマに映画を撮ったのではないだろうか。リンチ事件メンバーにとっての勇気とは、森と永田に反対してリンチをとめることだろう…

大浦信行「遠近を抱いて」出品拒否

沖縄県立博物館・美術館で開催予定の「アトミックサンシャインの中へin沖縄 日本国平和憲法第九条下における戦後美術」(渡辺真也キュレーション)に出品予定だった、大浦信行の「遠近を抱いて」というコラージュ作品が、館長の意向により出品取り消しとな…

ART iT 休刊

※根拠なく裏事情を想起させる文章が入っていますので、ご注意ください。情報源は以下のサイトのみです。CINRA.NET「ART iT 休刊」 バイリンガル・アート・マガジンの季刊誌として、発売されていたアート・イットが6月5日24号をもって休刊することになっ…

ジェネラル・ルージュの凱旋 海堂尊

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)作者: 海堂尊出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2009/01/08メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 46回この商品を含むブログ (215件) を見るジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)作者: 海堂尊出版社/メーカ…

動画いろいろ

これは結構すごいような気がする。 私はまったくオタクではないのですが、ハルヒには萌えます。 これは新しい展開。手話は面白い。 こういうの懐メロでやってほしい。おっさんホイホイ的な感じで。 PSPで初音ミクプロジェクトやる予定みたいですね。知り…

ジェラティン展 gelitin

絶対に面白い!オーストリア出身のアーティスト集団(4人)。ガゴシアン(ロンドン)などで個展を開催、数々のビエンナーレに出品など、超有名アーティスト集団ですが、面白すぎます。 まず、龍安寺を見立てたパフォーマンス。龍安寺の枯山水の岩。いや、あ…

田口和奈 そのものがそれそのものとして It is as it is

田口の写真に写るのはモノクロームで描かれた油彩だ。田口は様々な媒体から集めたモチーフをカッティングしてリミックスし、モノクロームの油彩として描く。そして、その油彩画を写真に撮る。田口が一番、神経を使うのは写真の撮影だそうだ。80年代以降、写…

遠藤一郎 Super Canvas

「未来へ」と描かれた黄色いバンで、車上生活をしながらひたすら公道を走り続ける遠藤一郎。遠藤はひたすら誰かにエールを送り続ける。「フレーフレー」と大きな声で叫ばれるその対象は、美術だったり俺らだったりするのだが、遠藤自身、その対象が本当に誰…

内藤礼 color begining

インスタレーションで不動の地位を築いている内藤礼。静謐の中に確かな存在を感じさせる作品を作ることができるのは、世界でも彼女だけではないかと思う。今回の展示で内藤は絵画を描いた。描いたというよりは、平面に絵具を使った作品を作った、といったほ…

動画ランキング上位

初音ミクの音楽って世界観が全部ミク目線ですよね。ミク目線以外のものがあったら面白いと思います。思いっきり男目線の曲をミクが歌うとか。初音ミクを初音ミクから解放するとさらに盛り上がりそうなんだけどな。

アートフェア東京&101Tokyo contemporary art fair

中止になったり、売上が急減したりと大変な状況のアートフェアですが、アートフェア東京はどうだったのでしょうか。全然知りませんが、人は結構入っていたようです。どのくらい売れたのかも知りません。アジア系の人が1500万円分購入しているのを目撃したり…

リー・ソーユン So-Yeun Lee展

リーのポートレイトに描かれた少女には表情がない。さらに彼女の存在自体も浮遊しており、背景や服と人間が同時に、かつ同じ場所に存在しているようには見えない。彼女はポートレイト部分からできるだけ感情的な要素を排除して、人物に現実感と非現実感を同…

横田尚展

魚眼レンズで至近距離から覗いたように奇形した女と金魚。見られるために作られた人工的な肌。しかし、女の頬や手、お尻は赤くなっている。見られることを受け入れているのだろうか。それでも、女は平べったい無表情。恐らく女は私たちの視線にうまく対処す…

青山悟展「Glitter Pieces #1-22:連鎖/表裏」

近づいてみると何が描かれているのか分からない。青山は刺繍によってイメージを作り出す。刺繍であるがゆえに、距離を持ってみないと何が描かれているのか分からない。それは、点描を見るときと同じ状況だ。表と裏を行き来する糸によって創りだされたイメー…

chim↑pom

チンポムについてこんな記事がありました。 原爆ドームの空に“ピカッ”で『Chim↑Pom─ひろしま展』中止となった問題を考える 何かと話題になったピカッという作品についてのアンケートです。(「事件」の内容については書かないので、上記の記事や出版された本…

安斎重男作品展「Unforgettable Moments」

安斎の写真はいつも優しい。それはアーティストを批評しない。アーティストを慰撫する。あまりにも有名すぎる登場人物たちに、嘆息せずにはいられない。ただ、それだけだ。安斎は写真家でアーティストでアート・アーキビストだ。安斎がこれらの呼称に全て当…

ニキ美術館閉館

ニキ・ド・サンファル作品を多数所蔵するニキ美術館が閉館するそうだ。 青山ユニマット美術館など閉館が相次ぐ。 ただ、現在の経済状況が原因というよりは、作家と交友があった館長が亡くなられたことによる閉館のようである。よって、今後の注目点は所蔵作…

広瀬直子展

東北芸術工科大学修士課程を卒業した、日本画家の個展である。非常に素朴な出で立ちの作家は、東京出身だそうである。なぜ東北くんだりまで行ってしまったのかよく分からないのだが、修士まで勉強した日本画との相性は良い。もともと、岩絵具を好んでいただ…

坂本友由展

シンクにためられたイチゴの中で、キッチュなイチゴの帽子をかぶって涙する緑髪の少女。白いゴスロリ服を着て、布団の上に座る涙目の少女。坂本が描く少女は、フラットに見える。誰かに凌辱されたのか、少女はいつも涙目、あるいは涙を流しているのだが、髪…