2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

広瀬直子展

東北芸術工科大学修士課程を卒業した、日本画家の個展である。非常に素朴な出で立ちの作家は、東京出身だそうである。なぜ東北くんだりまで行ってしまったのかよく分からないのだが、修士まで勉強した日本画との相性は良い。もともと、岩絵具を好んでいただ…

坂本友由展

シンクにためられたイチゴの中で、キッチュなイチゴの帽子をかぶって涙する緑髪の少女。白いゴスロリ服を着て、布団の上に座る涙目の少女。坂本が描く少女は、フラットに見える。誰かに凌辱されたのか、少女はいつも涙目、あるいは涙を流しているのだが、髪…

doriko feat.初音ミク「unformed」

覚書として引用しておきます。ミクの歌って、情景描写があってかつての歌謡曲みたいな感じがします。全体的に懐メロっぽくて、でも心情に関してはすっげぇ個人的なんですよね。その辺は浜崎あゆみ的です。浜崎あゆみ的なケータイ小説的感覚と懐メロをミック…

内山菜保子×張替由利子

東京芸術大学日本画専攻の学生二人による貸画廊での展覧会だ。人気の名前トップ10から「子」の付く名前が消えて久しいが、二人とも名前に「子」が付けられている。日本画を専攻するような数奇者学生の生い立ちには、やはり古典的なものがあるのだろうかと…

アーティスト・ファイル2009—現代の作家たち 国立新美術館

◆福永治(国立新美術館副館長兼学芸課長)セレクト ・大平實 木材のチップを使った彫刻作品は、どこかプリミティブな生命力を持っている。それは作家のメキシコ滞在経験と関係しているそうだ。その後も各地を訪れている大平の作品には、確かに生命力がある。…

照沼ファリーザ

アーティストは見る主体であり、見られるものである。 アートは見られるものであり、見る主体である。照沼ファリーザがGEISAI#12でリリー・フランキー賞を受賞した。リリー・フランキーと会田誠が自身の名前が冠された個人賞を与えるために、照沼ファリーザ…

MikuMikuDanceでVirtual Insanity

これは完全につぼです。 ジャミロクワイ、今見てもかっこいいですね。

【メルト3M MIX】+プロモーション

ゼロアカ周辺の方々はMADなどに創造の可能性を見ている方が多いようです。僕もMAD的創造力には期待しています。しかし、だからといって現在のニコ動に質の高いコンテンツが出てきているとは思いません。だから、ニコ動を対象にして作品批評をするならどうい…

田中功起「シンプルなジェスチャーに場当たりなスカルプチャー」

Simple Gesture and Temporary Sculptureガラス張りの壁に、段ボールがガムテープで張り付けられている。Aoyama Meguroを外からみると何が行われているのかさっぱりわからない。倉庫のようにしか見えない。ガムテープで張り付けられた段ボール。ギャラリーの…

うえだはるき「共鳴」@新宿眼科画廊

うえだの作品には、膝を抱えた円らな瞳の少女のモチーフが多い。少女の肥大したお尻には空虚な艶っぽさが感じられる一方、華奢な腕にはあどけなさが存分に表現されている。このちぐはぐな裸体表現の中には、二人の女性が描かれているのである。一人は少女。…