朝まで生テレビ「若者論」

朝生を見たのですが、私にとって一番大きかったのはベーシック・インカムが実現可能かもしれないと思い始めたことです。

もともとはベーシック・インカムなんか無理だろと思っていたのです。BIを導入するとあまりにもシステムが複雑になりすぎるし、財源もないし。とか思っていたのですが、全然違いました。要するにBIってのは社会保障をBIに(とりあえず)一元化するということなんですね。これなら可能です。しかし、そうとう大きな改革ですから、その分賛同者が多くてはならないでしょう。そして、賛同者が多いということが朝生で見てよく分かりました。雨宮さん、赤木さんも賛成みたいです。実現可能ならやるべきだと思います。シンプルになれば、年金がどうとか言って世代論に偽装されることも少なくなります。早く次の議論しようよ、ということにもつながりそうです。

それから、朝生以来突然twitterが面白くなってきました。朝生出演者の東浩紀さん周辺、ised参加者たちがいっぱい議論し始めているんですね。井庭さんとか懐かしいです。井庭さんの授業でルーマン読んだな。彼のルーマンの読み方はとっても刺激的でした。

とにかくtwitterにはこういう使われ方があるんですね。面白いです。私たちの世代でtwitterしている人ってすぐやめちゃっている人が多いような気がしますが、ちょっと上の世代、濱野さんとかになるとめちゃくちゃちゃんと続けていますね。ところがほんのちょっと下の私たちになるとみんな放置です。飽きやすいのかな。私たちははじめっからインターネットってあったよね、って感じだからですかね。
ised周辺twitterまとめサイト  http://togetter.com/li/399


あと、東浩紀さんの次の著書として執筆中だという「一般意志2.0」も始め何言ってるか分からなかったのですが、わかってきました。ルソーの『社会契約論』を読むと一般意志ってむちゃくちゃぶっとんでいてわけわからなかったんです。すっげぇ、やっべぇ、いっちゃってるなぁ、って読んでました。すいません。

でもインターネットとその場における技術革新によって一般意志がボワ〜っと立ち上がってくるのと同じことが起きているのだから、それを政策決定に使うことは可能でしょってことですね。とりあえずイメージはできるようになりました。

なぜか直接民主制って言葉が一人歩きしていますが、単に衝撃的だったからでしょうね。データベース民主主義っていったらよく分かりますが、友達にデーターベース民主主義ってありえるじゃん、とか言っても絶対通じないな。なぜか東さんの出身大学にも東読者は少ないという変な状況があります。一部の研究室では全員読んでるみたいな状況になっているのかな。私のまわりでは東浩紀って名前出しても分かってもらえないこととかあってびっくりするけど、びっくりしているのは私だけかもしれない。とにかく闘技とか熟慮が難しいのは確か。ただ、データベース民主主義になればむしろ闘技や熟慮が小さい集団では確保されるってことになって、それとは別に意志決定があるってことだからいいじゃんみたいな感じでしょうか。


とか言ってすぐに自分の周辺の話と結びつけてしまうのが悪い癖です。とにかく、BIに賛成と『一般意志2.0』が楽しみだ、ということです。



社会契約論 (岩波文庫)

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