ニキ美術館閉館

ニキ・ド・サンファル作品を多数所蔵するニキ美術館が閉館するそうだ。
青山ユニマット美術館など閉館が相次ぐ。
ただ、現在の経済状況が原因というよりは、作家と交友があった館長が亡くなられたことによる閉館のようである。よって、今後の注目点は所蔵作品がどうなるかということである。オークションで売却されるのだろうか。

オークションで売却するのはむしろ良いことだ。オークションで売却することに対して、反感を覚える方も多いだろうが、オークションの場合、誰の手に渡ったのかが分かるのでむしろ良いことだと思う。もちろん、我々には明かされないことも多いのだが、少なくともオークション会社はその作品がどこにあるか分かっていることになる。一番悪いのは、知り合いに譲ったり、ディーラーが秘密裏に転売することである。そうすると、どこに作品があるのか分からなくなってしまい、誰の目にも触れないまま、粗大ゴミになってしまう可能性がある。

もう一つ気になるのは、建築だろう。私は行ったことがないのだが、賞もとっているようで、評判も上々だ。確かに、建築物はいずれ廃墟になることが約束された作品ではあるのだが、有効に使えるものは使ったほうが良い。評価の高い建築物をどんどんつぶしてしまうのは、端的に言ってもったいないので、有効活用してほしいものである。

かなり遠いのだが、見に行く価値は十分にあるだろう。

そういえば、ベネッセ東京本社の前にはニキ・ド・サンファルの作品がで〜んと飾ってある。もちろんこちらは観覧無料なので、お隣のサンリオ・ランドに行くついでに鑑賞するコースがお勧めです。



ニキ美術館