2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

若松孝二監督『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』

「みんな勇気がなかったんだ」当時未成年で少年Aと呼ばれた加藤元久が、あさま山荘で最後に叫ぶ。このために若松は連合赤軍をテーマに映画を撮ったのではないだろうか。リンチ事件メンバーにとっての勇気とは、森と永田に反対してリンチをとめることだろう…

大浦信行「遠近を抱いて」出品拒否

沖縄県立博物館・美術館で開催予定の「アトミックサンシャインの中へin沖縄 日本国平和憲法第九条下における戦後美術」(渡辺真也キュレーション)に出品予定だった、大浦信行の「遠近を抱いて」というコラージュ作品が、館長の意向により出品取り消しとな…

ART iT 休刊

※根拠なく裏事情を想起させる文章が入っていますので、ご注意ください。情報源は以下のサイトのみです。CINRA.NET「ART iT 休刊」 バイリンガル・アート・マガジンの季刊誌として、発売されていたアート・イットが6月5日24号をもって休刊することになっ…

ジェネラル・ルージュの凱旋 海堂尊

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)作者: 海堂尊出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2009/01/08メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 46回この商品を含むブログ (215件) を見るジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)作者: 海堂尊出版社/メーカ…

動画いろいろ

これは結構すごいような気がする。 私はまったくオタクではないのですが、ハルヒには萌えます。 これは新しい展開。手話は面白い。 こういうの懐メロでやってほしい。おっさんホイホイ的な感じで。 PSPで初音ミクプロジェクトやる予定みたいですね。知り…

ジェラティン展 gelitin

絶対に面白い!オーストリア出身のアーティスト集団(4人)。ガゴシアン(ロンドン)などで個展を開催、数々のビエンナーレに出品など、超有名アーティスト集団ですが、面白すぎます。 まず、龍安寺を見立てたパフォーマンス。龍安寺の枯山水の岩。いや、あ…

田口和奈 そのものがそれそのものとして It is as it is

田口の写真に写るのはモノクロームで描かれた油彩だ。田口は様々な媒体から集めたモチーフをカッティングしてリミックスし、モノクロームの油彩として描く。そして、その油彩画を写真に撮る。田口が一番、神経を使うのは写真の撮影だそうだ。80年代以降、写…

遠藤一郎 Super Canvas

「未来へ」と描かれた黄色いバンで、車上生活をしながらひたすら公道を走り続ける遠藤一郎。遠藤はひたすら誰かにエールを送り続ける。「フレーフレー」と大きな声で叫ばれるその対象は、美術だったり俺らだったりするのだが、遠藤自身、その対象が本当に誰…

内藤礼 color begining

インスタレーションで不動の地位を築いている内藤礼。静謐の中に確かな存在を感じさせる作品を作ることができるのは、世界でも彼女だけではないかと思う。今回の展示で内藤は絵画を描いた。描いたというよりは、平面に絵具を使った作品を作った、といったほ…

動画ランキング上位

初音ミクの音楽って世界観が全部ミク目線ですよね。ミク目線以外のものがあったら面白いと思います。思いっきり男目線の曲をミクが歌うとか。初音ミクを初音ミクから解放するとさらに盛り上がりそうなんだけどな。

アートフェア東京&101Tokyo contemporary art fair

中止になったり、売上が急減したりと大変な状況のアートフェアですが、アートフェア東京はどうだったのでしょうか。全然知りませんが、人は結構入っていたようです。どのくらい売れたのかも知りません。アジア系の人が1500万円分購入しているのを目撃したり…

リー・ソーユン So-Yeun Lee展

リーのポートレイトに描かれた少女には表情がない。さらに彼女の存在自体も浮遊しており、背景や服と人間が同時に、かつ同じ場所に存在しているようには見えない。彼女はポートレイト部分からできるだけ感情的な要素を排除して、人物に現実感と非現実感を同…

横田尚展

魚眼レンズで至近距離から覗いたように奇形した女と金魚。見られるために作られた人工的な肌。しかし、女の頬や手、お尻は赤くなっている。見られることを受け入れているのだろうか。それでも、女は平べったい無表情。恐らく女は私たちの視線にうまく対処す…

青山悟展「Glitter Pieces #1-22:連鎖/表裏」

近づいてみると何が描かれているのか分からない。青山は刺繍によってイメージを作り出す。刺繍であるがゆえに、距離を持ってみないと何が描かれているのか分からない。それは、点描を見るときと同じ状況だ。表と裏を行き来する糸によって創りだされたイメー…

chim↑pom

チンポムについてこんな記事がありました。 原爆ドームの空に“ピカッ”で『Chim↑Pom─ひろしま展』中止となった問題を考える 何かと話題になったピカッという作品についてのアンケートです。(「事件」の内容については書かないので、上記の記事や出版された本…

安斎重男作品展「Unforgettable Moments」

安斎の写真はいつも優しい。それはアーティストを批評しない。アーティストを慰撫する。あまりにも有名すぎる登場人物たちに、嘆息せずにはいられない。ただ、それだけだ。安斎は写真家でアーティストでアート・アーキビストだ。安斎がこれらの呼称に全て当…

ニキ美術館閉館

ニキ・ド・サンファル作品を多数所蔵するニキ美術館が閉館するそうだ。 青山ユニマット美術館など閉館が相次ぐ。 ただ、現在の経済状況が原因というよりは、作家と交友があった館長が亡くなられたことによる閉館のようである。よって、今後の注目点は所蔵作…