ART iT 休刊

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CINRA.NET「ART iT 休刊」



バイリンガル・アート・マガジンの季刊誌として、発売されていたアート・イットが6月5日24号をもって休刊することになったそうです。

今後は、ウェブ上のサービスに特化するそうです。もともと、アート・イットとREALTOKYOというウェブサイトは母体が同じだったわけですが、いよいよ不況の嵐、ということでしょうか。雑誌業界は広告収入が激減、さらに週刊新潮週刊文春ですらも販売数が減っているということですから、アートの世界でもこういうことが起きるのは必然だったのでしょう。

ただ、ウェブでどうやって収益を上げていくのでしょうか。アート情報には写真が不可欠ですが、それらには著作権料を払うか、事前の手回しが必要になる分、手間がかかります。大きなギャラリーに所属する作家の作品を掲載するのは多分大変なのではないでしょうか。さらに、アート関連のウェブ広告でどれだけ需要があるのでしょうか。かなり疑わしいと思います。だいたいがコネクションの世界ですからね。しかし、アジア全域を扱うそうですから、新しいビジネスモデルを示すことができるかもしれませんし、本当にアジアの中心サイトになるかもしれません。

ところで、アート・イットの創刊当時は、私も買っていましたが、最近はめっきり買わなくなっていました。テキストを読むだけなら、立ち読みで最初から最後まで読めてしまう内容でしたからね。逆に最近、美術手帖をよく買っています。最近のアート・イットはどうも狙いすぎな勘がありました。ある程度の質は確保されていましたが、手元に置いておいて見返したいとは思えない内容だったと思います。一方で美術手帖は、テキストの質が断然上がっています。現代美術の王道で勝負、という姿勢が垣間見えます。このあたりの戦略の違いは、販売数に影響しているでしょう。


全部勘で書いたので、事実とは異なる部分が多いと思われます。単なる読み物として、受け取って頂きますよう。